林鉄の積荷の原木をつくる

| 森林鉄道モデリングでなくてはならないもの―それは『木』。レイアウトの地面に生やす木はもちろんですが、運材車の積荷や貯木場に積まれた伐採済みの原木もこれまた欠かせぬアイテムです。
運材車の編成なり、情景なりに組みこもうとすればかなりまとまった量が必要なのですが、この度KMCで、木曾の上松をイメージした土場(貯木場)のモジュールを作ることになり、否応無しに大量の原木が必要となることに。そこで、これを効率よく量産する方法を試行錯誤してみました。 |
【実物の原木を見る】
まず、木曾における実物の原木をごらんいただきましょう。
ここでは、光線条件による見え方の違いにも留意して写真を選んでみました。
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▲左:ヒノキ/右:椹(サワラ) 晴天逆光での撮影 上松土場 2003.3.16 |
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▲季節による見え方の違い 左:氷ヶ瀬(第1)貯木場(旧大鹿ヤード) 2003.3.15/右:氷ヶ瀬(第2)貯木場 2003.5.10 |
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伐採された原木の長さは、木曾の場合5mが標準だそうです(詳しくはモデルワーゲンのサイトの もりこーの木曽路日記 番外録:運材の規格についてを是非ご覧下さい)。したがって、 木曾の情景をHOスケールで再現する場合、原木は約57mmにカットするのが適当ということになります。 |
【原木の製作 in HOスケール】
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材料は、加工のしやすさと、積荷の軽量化をにらんでバルサの丸棒を選んだ。木曾の場合、当時の写真等から判断するに、太さは5mm径を中心に3〜7mm径の間で幅をもたせるのが適当と思われる。
小径のバルサ棒は大抵90cmまたは60cmの長さで売られている。これをまず30cmの長さにカットする。加工や塗装にちょうどよい長さであるだけでなく、木曾規格の5m(=HO換算約57mm)ならちょうど5本取れるのがミソだ。
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30cmにカットしたバルサ棒を、下地仕上げとして、墨汁の20倍薄め液で染める。 |
水分を軽く拭き取ったのち、硬めのワイヤブラシ(ステンレス製がよい)で表面加工。長手方向に往復させながら擦って全体にスジをつけ、さらに剥がれかかった樹皮の表現のため、ブラシを写真でみて前後方向にも軽くまんべんなく擦ってケバ立たせてやる。 |
加工後のバルサ棒。水分が乾く前にブラシで擦ったほうが、表面を派手にケバ立たせることができる。 |
充分に乾燥させる。 |
墨汁染めが乾いたら、塗料で着色。さしあたり使用したのはフロッキルの“FLO-STAIN”(奥)。“MAHOGANY”を溶剤でさらに薄めて塗ると、下地の墨汁色との相乗効果でヒノキやサワラのような色合いになる。 |
…ただし、FLO-STAINは残念ながらもう入手不可能だったりする(T_T)。そこで今後の代用品としてフロッキルのボックスカーレッド、タスカンレッド、レッドオキサイド辺りも併用して試してみた。 |
塗装が乾いたらいよいよ裁断。墨汁や塗料が染みている切り口を数mmほど切り落としたのち、57mm長でズバズバと。
この作業にそなえて、いままで買おうかどうか悩んでいたNWSLのチョッパーII(エコーモデル等で入手可)を導入したのだが、いやもうラクで涙が出そう。木製ストラクチャーの自作はしないが林鉄の車輛模型は嗜む、という方でも買ってソンはありません! |
切り上がった原木の山。けっこう色調にバラツキがある(笑)が、この違いは、仕上げに使う塗料の色や濃度もさることながら、下地の墨汁の染まり具合にも左右されるので注意。 |
出来上がった原木を運材台車に積んでみた、の図。
さらに大量生産して、“土場”のモジュールに活かしました…が、
その数400本余り。さすがに疲れました〜(^^;)
<補遺>
その後、丸太を追加量産するに当たって
若干行程の見直しを図りました。
詳しくはこちら(blog
2005/8/1付)をどうぞ。