銚子電気鉄道の車輛


デハ300形 (デハ301)



▲デハ301 外川  1984.3.21  CNT  HR100(トリミング)


全長15m級3扉の吊掛駆動車。昭和26/1951年に国鉄より譲受した車輛だが、元をただせば鶴見臨港鉄道の買収国電・モハ110形115。同形式車は上田丸子電鉄、静岡鉄道、北恵那鉄道などにも渡っており、幕板の広い少々野暮ったいスタイルも相まって“田舎電車”のイメージにぴったりの電車であるが、さらに銚子の場合は入線時に集電装置がポール化(のちビューゲル化)されたため、独特の印象を見る者に与える。

制御器は直接式。台車はもともとBW78-25Aを履いていたが、1984年にD-16に換装された(上掲の写真は換装前ギリギリだったわけだ)
集電装置は昭和41/1966年にポールからビューゲルへ、さらに平成2/1990年にパンタグラフ(PS13)に交換されている。
塗装は、導入当初は定かでないが、昭和30年代が窓廻り黄+青、昭和40年代に京成青電色、デハ501入線以降(1972〜73頃?)に西武赤電色(ローズ+ベージュ)となり、さらに新塗装に改められ今日に到る。

直接制御ゆえ、2連以上での運用時は運転士が2人乗務になる不便さはあったものの、デハ801入線以前は当社最大の車輛だったこともあり、長らく第一線で活躍していた。
いまでは残念ながら旅客運用からは退いたものの、引き続き事業用車として在籍、夜間の架線点検等に用いられており、デキ3と並んで銚子のヌシのような存在である。


全長:15,545mm×全幅2,680mm×全高4,143mm
主電動機:48.49kw×2
制御方式:直接式
集電装置:ポール→ビューゲル
台車:BW78-25A→日車D-16
製造年:昭和5/1930年
当社使用開始年:昭和26/1951年
製造所:新潟鐵工所
 


▲ビューゲル集電かつBW78-25A台車を履いていたころのデハ301 外川  1984.3.21  CNT  HR100(トリミング)


▲デハ301のBW78-25A台車 外川  1984.3.21  CNT  HR100(トリミング)


▲デハ301車内  1984.3.21  CNT  HR100



301のコクピットは、直接制御ゆえじつにシンプルである。
上:1984.3.21  CNT  HR100 / 右:1989.5.14 SPF 28mm TX


▲運転中にビューゲルが故障し、帰庫して修繕中…の図。この撮影の翌年に集電装置がパンタに改められた。
台車はすでにD-16に振り替えられている。 仲ノ町  1989.5.14  F-1N  28mm  KR


▲現在でも車籍は有するが、営業運転からは外れ事業用となっている。用途は主に夜間の架線検測である由。 仲ノ町  2006.12.10  R1



 

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