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小口川沿いに息づくニブロク軌道
2'6"gauge along the OGUCHI-river 
(worked by Mizuguchi Kensetsu Sangyo co.)

知る人ぞ知る現役トロッコ“水口建設”の全貌に迫る総力特集。
順次アップ、乞うご期待。
    

し貴方がナローファンであれば、“水口建設”という名前をどこかで耳にされたことがあるやもしれない。
今を去ること20年前、『知られざるナローたち』という書籍で、“水口建設資材運搬線”としてその存在を公にされた軌間2ft6in(=762mm)のトロッコ軌道は、トラック改造のまことに奇妙な機関車と、想像を絶するヨレヨレの軌道が写真で紹介され、少なからぬトロッコ好きにインパクトを与えた(むろん、当時中学生の私もその一人だった)。
その軌道は驚くなかれ、有名な建設省立山砂防軌道からそう遠からず離れた山中で、今もなおひっそりと生きつづけている。
本項では、私が1991年以来ほぼ毎年現地に通い続けて得た記録に、過去に訪問経験のある先輩趣味人からご協力頂いた写真・資料も交え、この知られざる軌道のすがたを解き明かしてゆきたい。
<写真:特記以外筆者。なお本編中では、ご提供者の敬称は略させていただいております。ご了承下さい>
 
 これが今から20年前の“水口”だ!詳細は本編にて…1981.8.27/ P:森川幸一
 軌道終点の作業員宿舎前にて憩う、今はなき(2代目)2号DL。1992.9.22/F-1 50mm PKR
    

▼Introduction:“小口川軌道”とは何か?

山県は常願寺川の支流・小口川の上流域に、この軌道は存在する。
 軌間762mm、現在の軌道延長約1.5km。用途は、軌道終点にある北陸電力小口川第三発電所のメンテナンスに関連する資材輸送、とでもいうべきもの。“資材輸送”と書くと何やら大げさだが、山麓から発電所までに到る陸路のうち、諸事情により道路化のままならぬ最末端区間を、たまたま軌道という形態によっているのが実情である。
 軌道そのものは、明治時代に開業した手押し軌道に端を発する複雑な歴史を有するが、詳細は別の機会にゆずることとしたい。
 趣味的には、少なくとも四半世紀前より一貫して、自動車改造による風変わりな内燃機関車を動力車として用いていることが特筆される。また、深い渓谷沿いの原生林の斜面を、等高線を忠実になぞって走る森林鉄道風のシーナリィも、いまや得がたい魅力である。

軌道の名称について
 この軌道が、はじめて趣味人の前に公にされたのは、当頁冒頭で触れたとおり、『レールガイ別冊・知られざるナローたち』(青鈴書房・1981年)という書物のうえであるが、同書ではこの軌道を『水口建設資材運搬線』として紹介しており、以降これに興味を持つファンの間ではたいてい“水口建設”“水口”と呼び習わされている。
 しかしながら、この軌道を“水口建設の軌道”と呼ぶのは厳密には正しくない
 軌道敷地が国有林、軌道施設の所有が北陸電力(株)、そして車輛の所有及び運行を受け持つのが水口建設産業(株)というのが実際の管轄形態である。
 その点を鑑みて、当サイト上では、『小口川軌道』『水口』の呼称を適宜使い分けることとさせていただく。

 
 
▲小口川軌道の概略位置

▼ 新 車 登 場!

長らく主力だった“2号機”が引退し、三菱マークも神々しい?新しいエンジンが誕生しました。update:2003.9.21


製造途中の様子をキャッチ

ついに完成、小口川の軌道に現る
     

▼CONTENTS▼ 

◆Color Gallery-総天然色の“水口”
update:2005.12.31GL2号機 オリジナルの姿

<Now Under Construction!>

◆軌道をたずねて―小口川詣での記録

◆軌道の沿革と概要

update:2005.12.31
◆車輛―世にも奇妙な機関車たちの系譜

◆Nさん夫婦のこと


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